「アメリカ百景 9 レーガン大統領を訪ねて」
以前から行ってみたかった「レーガン大統領図書館」に行ってきました。
その図書館は、1991年にレーガン大統領が退任後に住んでいたカリフォルニア州Simi Valleyの100エーカーもの広大な敷地に建てられています。ラスベガスから300マイルほど、ロスの北西40マイルほどのところで、近辺では山間の景色やチャネルアイランド国立公園と太平洋が楽しめる自然に恵まれた一帯。1泊2日ほどのドライブにはもってこいの場所です。
自分がアメリカに来た1972年はニクソン大統領、そしてフォード大統領からカーター大統領へと替わっていきます。当時は、まだまだ英語が未熟でニュースもよく分からなかったですし、ましてや政治のことなどはほとんど無知識な自分でしたが、カーター大統領の頃にえらく金利が上がり、周りが景気の悪さを語るのが頻繁に聞こえるようになったのを覚えています。
レーガンが大統領が当選したのが1980年、そして再選が1984年です。自分が市民権を取ったのが1984年の11月だったと思いますから、大統領選に投票をしたくてと思って取った市民権ですけど、まだ投票権はなかったように記憶します。しかし、レーガン大統領の低いソフトなボイスでする演説には大変な説得力があり、テレビで国民に語りかける時には英語の未熟な自分にも十二分に理解することができる、端的で明瞭な語りかけ口調が無知な自分にも偉大な人であることを十二分に感じさせてくれました。
事実、小さな政府(減税)と規制緩和をスローガンに行った国内政策は、Reaganomics(レーガン経済)と呼ばれるほどの人気を得て急速な国内経済の復興を成し遂げます。そして二期目は、45年以上も続き世界を西と東に裂き、一触即発の恐怖と隣合わせに長い間生きてこなければいけなかった人々の生活に、「冷戦終結」と言う歴史的な偉業を成し遂げるのです。ベルリンの壁が崩れ落ちたその瞬間は、夜明けの太陽が暗闇のなかからひときわ輝きながら一気に世界を照らすような、歓喜に満ち溢れる喜びの瞬間でした。
アメリカ大統領は、党の推薦を得るまでの予備選に1年ほど、そして2大政党の推薦者同士による本選が半年ほどかけられて選ばれます。その間に、立候補者はアメリカ大統領としての人格を持った人か否かを生まれたときから現在までを、ありとあらゆる角度から吟味されます。そして弁論による明日のアメリカに対する政策が議論され批判されて、11月最初の火曜日に国民は審判を下します。
しかし、これだけ長い時間とお金をかけて国民が選んだ大統領が、必ずしも国民の尊敬をうける人格と行動力を持った人とはかぎりません。アメリカの歴史のなかで、偉業を成し遂げる秀でた大統領はまれにしか出てこず、むしろ、国民の期待を大きく裏切る大統領の数のほうがはるかに多く、特に選挙中に甘い言葉で国民の期待を高めた大統領ほど、私利私欲の政治をし、金銭でその権力を売る恥ずべき行為をする人が多く、国民を落胆させるのが現実です。
今アメリカは、オバマ大統領に対抗する共和党の推薦者選択の予備選の真っ最中です。毎週のように行われる各州での弁論と批判、それに対する専門家の意見、そしてその州での投票結果とが連日のごとくニュースで賑わいます。選挙費用が史上最大の1億ドル(760億円)選挙と呼ばれる今年の大統領選。現時点で誰が選ばれるかは神のみぞ知ることですが、残念ながら、レーガン大統領のように明確な明日のビジョンをもった選挙演説はまだまだ聞こえてきません。
11月6日火曜日の選挙日には、二人の内の一人を選ばなければいけませんが、少なくとも、権力で世界が動くと思っている人、口を開けば他人の責任を追及する演説しかしない人、仕事を人に命じるだけで自分の手を汚さない人、選挙資金稼ぎに巨額な利権を利用する人、明日のビジョンを票稼ぎのためだけにその場限りで語る人、は避けたいものです。
アメリカ40代大統領ロナルド・レーガン

"A New Vision for America"

東側諸国共産主義独裁者

レーガン・ゴバチョフ巨頭会談

図書館を訪れていた歓喜あふれる小学生たち

シミーバレーに向かって、今でも羽ばたきそうなエアフォース・ワン

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1/30/12
「メリー クリスマス」
いつも日本が寒波にみまわれると、アメリカも2-3日遅れで雪のニュースが各地から
聞かれます。私もここ2日間は、大雪のデンバーを走ってました。
風邪などひかないように健康に留意され、楽しいクリスマスをお楽しみください。
ユタ州セントジョージに、モルモン教徒の人たちが1871年に建てた神殿。

その神殿の前に毎年クリスマスに飾られる、イエス・キリスト誕生シーン

マリアとジョセフに見守られるベービーイエス

カンサス州I-70でのサンセット

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12/23/11
「アメリカ百景7-南と北の境界は」
アメリカの首都であるワシントンDC(District of Columbia 特別区)の南側にポトマック・リバーが流れています。このポトマック・リバーは、北側のメリーランド州と南側のバージニア州との州境になっていますが、アメリカ独立以前の植民地時代からこのポトマック・リバーを境に大きく南北と分けて呼ばれています。アメリカが戦争によってだした犠牲者が最大であったといわれる、リンカーン大統領時代の南北戦争も、このポトマック・リバーより北と南の州との戦いでした。
アメリカには植民地時代から、北部の奴隷制を廃止しようとする考え方と南部の奴隷制の永続を望む考え方が根強くあるのですが、植民地としての誕生の条件が違いますから奴隷制に対しての相対する考え方が古くから存在します。そして後に、北と南の気候の大きな違いから北部は産業労働者を中心として発展し、南部は広大な土地を奴隷制による主従関係による農業が盛んになるのですが、こうしたポトマック・リバーを境とした北と南の思想の違い、産業の違い、生活形態の違いが南北戦争、さらには60年代の人種差別をなくそうとする市民運動へと発展していくのです。
アメリカ中を走っていると、いった先々でこうした歴史の流れを感じることが頻繁にあります。ディープサウスを走っていると、前記したような歴史の背景から黒人の人たちと接することが多くなりますし、フロリダ州へ行くとキューバやプエルトリコ系が、ニューメキシコ州やアリゾナ州の北はアメリカインディアン、アリゾナ州の南やカリフォルニア州の南はメキシコ人を中心とする中南米系が多くなります。
アメリカは人種のるつぼといわれ、世界中の国々からの移民者が住んでいますから、次代とともにそうした人種による物の考え方を反映した社会事情で特徴ある街の風景や雰囲気が長い間に築き上げられてきます。毎日走りながら訪れる街々で体感する歴史の流れ、OTRドライバーであるからこその役得ではないでしょうか。
バージニア州モウント・ヴァーノンのジョージ・ワシントン私宅

その裏庭に流れるポトマックリバー

独立戦争中バレー・オブ・フォージで越冬中に、勝利を祈るジョージ・ワシントン

ワシントンの遺体が埋葬されているお墓

お棺

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