健康コラム
「脊柱側湾症 Scoliosis」
今回は、カイロプラクターらしく背骨の話をさせて頂きます。 あなたの背骨はまっすぐでしょうか? お子さんをお持ちの方は、お子さんの背骨を後ろからチェックされたことがあるでしょうか? 背骨が曲がっているか肉眼で分からなくとも、明らかに肩甲骨の周りの筋肉のトーンが右と左と違っていたりすることに気付かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
背骨が右か左のどちらか(Cシェイプ)、または両方(Sシェイプ)に大きく湾曲している状態を、脊椎湾曲症、英語でScoliosis (スコリオーシス)と呼びます。私達は人間は、皆多少のゆがみはありますが、この場合は、レントゲンで撮った背骨の写真をある特定の方法で図って、その角度で判断されたものを差します。
側湾症には、いくつか種類があり、先天性のものと突発性のものとに大きく分けることが出来ます。 先天性側湾症は、生まれつき脊椎が変形していたり、成長段階で脊椎がうまく分裂しなかったりした為に起こるものです。 突発性の側湾症は、ほとんどの場合が原因不明であり、多くの場合は、幼少の頃にその症状が始まり、骨が成熟する10代半ば迄には湾曲症が形成されてしまうようで、治療のキーは早期発見にあるようです。背骨の曲がり方がある一定の角度以上になると、整形外科の先生の指導の元によりコルセットを処方されるお子さんもいらっしゃるようです。
もう一つ、注意しなければいけないのは、側湾症が病気の一サインである可能性もある、ということです。 神経線維腫症(Neurofibrometosis)、間葉性側湾症、筋原性側湾症など、注意を払わなくてはならないものもありますので、十分に注意を払ってください。
側湾症の方は、左右のバランスが違うため、腰痛や肩こりをお持ちの方も多いようです。 また、重度の場合には、脊柱が変形することにより、呼吸器系や循環器系の働きにまで障害を及ぼすこともあります。発見方法は、前屈みになって脊柱を視触診をすることが第一歩ですが、レントゲンを撮って確認することが確実です。
いずれにしろ、早期発見が重要なキーとなります。湾曲の角度が少ない場合には、理学療法・カイロプラクティック、湾曲が進んでいる場合には、整形外科の指導の元に、コルセット着用・手術、という手段もとられます。お子様をお持ちの皆さん、子供さんの背骨を少なくとも一年に一回はチェックすることをお勧めします。また、新学期が始まる時期になりましたが、重いバックパックの背負い方などに気を配ってみてはどうでしょうか?
by Chie Uekihara, DC, MS
8-24-10
「ハリ治療」
ハリ治療は中国から始まり、韓国、日本などの東アジアに広まり、各地で独自の成長を遂げました。 ここアメリカで鍼灸を学び、職業とする上でありがたいと思うのは、中国式ハリ治療を学校で学び、卒業後は日本鍼灸会の大先輩から日本式ハリの技術指導を頂き、そして韓国式ハリについてはセミナーや有名講師の方々から、技術と理論を 披露してもらえるということです。 アメリカにいるからこそ、3カ国の素晴らしい部分を吸収できると言えるでしょう。
今回は、韓国式ハリの「4本ハリ」についてご紹介します。 文字通り、4本の鍼だけで不調を治してしまうというものです。 韓国人のハリ治療師の50%はこの治療法を使っているというから驚きです。 かなり信頼された技術と言えます。 歴史的にもまだ新しく、たった400年前に始まったばかり。 ちょうど日本の江戸時代に当たる頃ですね。
東洋医学では「不調」は「身体のバランスが崩れた状態」と考えます。 「4本ハリ」では不調が出ている身体の経絡を基準に、気の「補」と「斜」を行います。
ここまでは中国式も日本式も同じなのですが、韓国式は、各経絡の「親」「子」「祖母」にあたるツボをそれぞれの症状に合わせて、「補」したり「斜」したりしてバランスを整えるのです。
この治療法で一番大事なのが、「診断」だと言えるでしょう。 不調が現れている部位でも「痛み」の場合、手首だけでも6本の経絡が流れています。 表か裏かで「陰系」か「陽系」は分かりますが、「陽系」と出ていた場合、「大腸」か「小腸」の経絡か分かりにくい時があります。 その場合は、痛みが一番強く現れている箇所を流れる経絡を基準にして、ツボを選ぶと大体良い結果が現れます。
きわめて数学的な方法で、淡々と治療を勧めるのが韓国式ハリの特徴と言えるかもしれません。 たった4本で治療を済ませてしまうので、物足りないと思われるかもしれませんが、終わってみると、驚くほど身体が軽くなるということがあります。 韓国ではその昔、ハリ治療は、宮廷貴族に対して行われる特別な治療法でしたので、かなり深く研究が重ねられ、文献もしっかり残っていったようです。 この点が、「経験」を重視し、「職人技」と考える日本式鍼灸と随分違います。
ハリ治療は「痛み」だけではなく、「心の病」にも効果があることはご存知でしょうか? 韓国式では特に、どの経絡がどんな精神的不調に効果があるかはっきりと記しているのは面白いことです。
例えば、物質的不足に対する不安、つまり金、食、物に関するストレスを抱えている場合「肺、脾臓、大腸、胃」を司る経絡、恋愛関係に関するストレスを抱えている場合「心、腎、膀胱、小腸」を司る経絡、次に「権力、知識、競争、見栄、評判」に関するストレスを抱えている場合「心包、肝臓、胆嚢」を司る経絡、それぞれのバランスを取ることで、気持ちが安定します。 もちろんそれらの悩みが消えることはありませんが、治療の後、不思議と心が軽くなる、ということがあります。 鍼灸学校の学生時代、友人とつまらないことでいさかいをしてしまった時、韓国人の先生に治療をお願いしたことがありました。
治療の後、のどの奥に重くのしかかるような感覚が、すっと消えて行ったのをよく覚えております。
このように、鍼は心にも身体にも瞬時に作用する、安全で、確実な治療法です。鬱で悩んでいる、不眠が絶えないという方は、薬に頼る前に、鍼灸という伝統医療を見直してみてはいかがでしょうか。
by Naomi Machimura, L.A.c, 7-26-10
「鎮痛剤:アスピリン」
日本ではバファリンでお馴染みです。 アメリカでは次のような名前で薬局で売られています。
Bufferin・Ecotrin・Bayer Aspirin・St.Joseph Aspirin・Easprin・Zorprinなど。 もちろんAspirinというジェネリックも売られています。
(効能) 軽度~中度の鎮痛、解熱、炎症を抑える
またアスピリンは血液の流れを良くするため、心筋梗塞・狭心症・脳梗塞の予防としても使われることがありますが、この目的で服用する場合は必ず医師の指示に従ってください。
(副作用) アレルギー反応(発疹、呼吸困難、顔・唇・舌が腫れる、など)が現れた場合は、直ちに医師に診てもらって下さい。
重篤な副作用:アスピリンを服用するのをやめて、医師に診てもらって下さい。
・血便(便が赤い・黒い)
・吐血、血痰、コーヒーの出がらしの様な嘔吐物
・重度の吐き気、嘔吐、胃痛
・3日以上続く熱
・耳鳴り、難聴
重篤ではない副作用:
・胸やけ、胃がムカムカする、眠気
*これらは代表的なものであり、すべてではありません。 副作用について質問があれば、医師に相談してください。
(注意点)・決められた用量・用法を守ってください。
・次にあてはまる場合は、服用しないでください。
-熱のある小児(18歳未満)で、インフルエンザや水ぼうそうの症状が出ている(重篤な副作用を起こすリスクがあります)
-最近、胃や腸から出血した
-血液疾患を持っている(血友病など)
-アスピリンやIbuprophen(イブプロフェン)やNaproxyn(ナプロキセン)などの非ステロイド抗炎症剤にアレルギー反応がある
・他の処方薬を服用している方は医師に相談してから服用してください。
・他のOTC薬を服用している方はラベルをよく読んでください。他の薬にアスピリンが含まれていたら、過剰摂取になってしまします。
・アスピリンを服用している間はアルコールは控えてください。胃から出血するリスクが高くなります。
by Yoshiko Shirai
「グルコサミンってなあに?」

こんにちわ、皆さんお元気でお過ごしでしょうか? 今回は、グルコサミンのお話です。サプリメントの販売等で、グルコサミンという言葉を耳にされたことがある方が多いと思いますが、これは関節炎予防のためにお勧めのサプリメントです。
人間の関節は、長く生きていれば、生きているほど、プレッシャーが与えられ、関節と関節の間の隙間も、少しずつ磨り減ってきます。まるで、一台の自転車を長く乗り続けていると、チェーンが、古くなって動きが鈍くなってくるのと同じです。
グルコサミンとは、軟骨・椎間板を形成する大切な成分の一つです。軟骨と言えば、骨と骨の間(関節)でクッションのような役目を果たしており、 軟骨が磨り減ってしまうと、骨と骨が直接こすり合うようになり痛みを起こし、症状が進むと骨の変形にもつながります。もともとグルコサミンとは、体内で形成されるものですが、残念ながら年と共にその生産量が追いつかなくなり、軟骨が減ってしまうという現象が起こるわけです。特に私たちの体重を支える膝や股関節にこのような症状が多くみられます。多くの研究者の方々が、毎日1500mgのグルコサミンを摂取することを勧めています。また、グルコサミンを摂取する際に、コンドロチンも配合されているものを摂取すると、より効果が出ると言われています。最近のサプリメントは、ほとんどのものが、コンドロチンと一緒になっているようです。Glocosamin + Chondochin と書いてあるものにお探し下さいね。ただ、グルコサミンは痛み止めではないので、取り始めたからといって即効性のあるものではないので、効果が出るまで根気強く取り続けて下さいね。
by Chie Uekihara, DC, MS
「ラスベガスアイズ 2009年2月号に掲載より抜粋」 6-15-10
「ダイエットにアミノ酸」
無理なダイエットをして、見事、理想体型・体重を手に入れても、半年後、一年後には体重が元に戻ってしまった。
いや、むしろさらに増えてしまったという話を良く聞きます。いわゆる、「リバウンド」現象です。
朝は、甘いものがないとやる気が起らない。 午後になると自分にご褒美をあげるように甘いものが欲しくなる。 夜中、無性にチョコレートが食べたくて、思わず近くの店まで買いに行く。 食後のアイスクリームがないと、落ち着かない。 いわゆる、「偽りの食欲、衝動食い」です。 リバウンドを促す最大の原因は、押さえられないこの衝動食いが原因です。
なぜこんなことが起るのでしょう?
体重を減らそうとして、低カロリーダイエットを続けていると、脳が必要とするタンパク質が減少します。 身体が痩せてくると同時に、脳も痩せてきてしまうのです。 脳から送られる主な神経伝達物質に、アミノ酸があり、アミノ酸はタンパク質からできています。 ですから、十分なタンパク質を取らない状態が続くことで、脳での信号のやり取りがうまく行かなくなり、不安定な感情とともに、異常な食欲が起るのです。
甘いものやケーキなどのいわゆる「糖分」は、脳に対して、薬物とよく似た作用を働きかけます。
主な神経伝達物質である、ドーパミン、ガバ、エンドルフィン、セロトニンなどのバランスが取れているのが理想ですが、不規則な食生活をしていると、これらが脳に不足し始めます。
そして、偏った食生活がその偏りをますます進めます。 なので、気分を盛り上げたり、目覚めを良くさせたり、集中力を上げたりするために、甘いものやコーヒー、ニコチン、薬物などが必要になってしまうのです。
アミノ酸を摂取する理由は、アミノ酸で脳の神経伝達物質のバランスを整えて、甘いものやタバコ、お酒などが欲しくなる衝動を止めてしまおう、という考え方です。甘いものがいらなくなるのは寂しい気がしますが、いざアミノ酸摂取を始めてみると、「興味が無くなる」とはまさにこのことで、他に好きな人ができると過去の人を何とも思わなくなる、それに近い感覚です。
あれだけ好きで苦しんでいたのに、きれいにさよならできて、身体も気持ちもすっきりする。 能率も上がり、前向きになります。
アミノ酸の摂取は非常に安全で、効果がすぐ出ます。 押さえられない「衝動食い」、繰り返す「リバウンドダイエット」に苦しんでいる方には、是非お勧めです。 アミノ酸の服用については、栄養師、自然療法士、或は専門の治療医に相談してから取ることをお勧めします。(参考文献「Mood Cure」 by Julia Ross)
by Naomi Machimura, L.A.c,
5-31-10
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